自由に格安SIMを選びたい場合、SIMフリーの端末であれば問題ないですが、大手3キャリアで契約したスマホであればSIMロック解除をする必要があります。
SIMロック解除には幾つか方法があります。
ご自身で契約したキャリアのWebサイトで手続きをするか、または各キャリアの店舗へ端末を持ち込めばSIMロック解除することができます。
以下ではSIMロックに関する基本的な知識や、SIMロックの解除方法などを初心者の方にも分かりやすく解説します。
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目次
SIMロックとは
ドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアから販売されているスマホには、そのキャリアと契約しているSIMカードしか利用できないようになっており、これを「SIM口ック」といいます。
SIM口ックのかかったスマホに、キャリアとは無関係のMVNO事業者の格安SIMカードを挿しても利用することはできません。
SIMロック解除とは
格安SIMを自由に選びたい場合は、SIMロックを解除する必要があります。
SIMロック解除とは、各キャリアで提供されたSIMカードしか使えないようにロックされている設定を解除する作業のことです。
以前は口ックをかけているキャリア以外のSIMカード(キャリアと異なる周波数帯を利用しているSIMカード)を挿して端末を利用することはできませんでしたが(ドコモでは以前から一部の端末のSIM口ック解除に応じていた)、総務省の通達で2015年5月以降に販売されたスマホは、SIM口ックの解除が義務化されたため、大手キャリアのiPhoneやAndroidなどのスマホでも、他社のSIMカードが利用できるようになりました。
ただし、標準状態では、今でもSIM口ックはかけられたままになっており、SIM口ックの解除はユーザー自身で行う必要があります。
さらに、SIM口ックを解除するには、さまざまな環境条件が用意されています。まず、購入後すぐに解除することはできず、どのキャリアのスマホも購入してから6か月過ぎる必要があります。口ック解除可能なスマホは2015年5月以降に発売した機種に限りますが、それ以前の機種でも一部は解除可能です。詳細は各キャリアのサイトをチェックしましょう。
SIMロック解除のメリット
SIM口ック解除が解禁され、誰でも好きな格安SIMを自由に選べるようになりました。SIM口ック解除のメリットとしては、まず自分のキャリアに縛られず好きな格安SIMを利用できることです(端末によっては一部利用できない周波数帯もあります)。大手キャリアから格安SIMに乗り換えることで、大幅に通信費を節約することができます。
もうひとつは海外旅行などの際に現地のSIMカードを利用できるということです。これまではSIMロックのスマホを安く利用するには大手キャリアの国際ローミングサービスを使う必要がありましたが、1日あたり、2000円〜3000円以上も通信費がかかっていました。
しかし、これからはSIMロックを解除したスマホで現地のプリペイドSIMを購入すれば2週間で同額程度となりとてもお得です。
特にiPhoneは全世界共通で使えるグローバルモデルですので、海外でも周波数帯を気にせず使うことができるので解除しておいた方が損はないでしょう。このようにiPhoneユーザーはSIM口ックを解除するメリットが大きいです。
気になるのが乗り換えのタイミングです。2年契約の途中で解約すると、毎月の割引サポートが消失するめ、端末代金と違約金などの支払いが発生してしまいます。人によってはかなりの費用がかかるので注意が必要です。乗り換えるベストの時期は2年契約が終了した時点です。
SIMロック解除は解約ではない
SIMロック解除とは、キャリアの端末以外のSIMカードを使えるようにすることです。契約内容は変わりませんので、別途解約手続きをしないのであれば引き続きキャリアのSIMカードを使うことができます。逆にキャリアのSIMカードを使わないのに解約しないでいると、無駄な費用が発生してしまいますので注意してください。
SIMロック解除方法について
SIMロックは誰でも簡単に解除することができますが、その方法は3つあります。
1つはインターネットを通じて、各キャリアのWebサイトから自分でSIMロック解除する方法です。ネットからのSIMロック解除であれば、無料で24時間いつでもおこなえます。たとえば、ドコモの場合ですが「My docomo」へアクセスして手続きをおこないます。
2つ目の解除方法は、各キャリアの店舗に、直接スマホを持ち込んでSIMロック解除する方法です。店員が一から説明しながら手続きをしてくれるので安心ですが、店舗への持ち込みでの解除は約3,000円の手数料がかかってしまうので注意しましょう。
3つめの解除方法は、サポートセンターに電話して解除の手続きをする方法です。こちらも約3,000円の手数料がかかります。
auやソフトバンクのSIMロック解除方法も基本的に同じです。
こちらもインタネット上で手続きをおこなえば無料ですが、店舗に持ち込むと3,000円の手数料がかかります。ただし、auとソフトバンクは電話でのSIMロック解除の対応は受け付けていません。
各キャリアのSIMロック解除方法
ドコモのSIMロック解除方法
- 「My docomo」からインターネット経由で行う。ただしPC版のみ。(無料)
- ドコモショップにスマホを持ち込む。(手数料3,000円)
- 電話で解除する。(手数料3,000円)
auのSIMロック解除方法
- 「auお客様サポート」からインターネット経由で行う。(無料)
- auショップにスマホを持ち込む(手数料3,000円)
- 電話非対応
ソフトバンクのSIMロック解除方法
- 「My softbank」からインターネット経由で行う(無料)
- ソフトバンクショップにスマホを持ち込む(手数料3,000円)
- 電話非対応
格安SIMへの乗り換えは2年縛りを終えてからがおすすめ
SIMロックを解除して格安SIMに乗り換えることで得られるメリットはとても多いですが、デメリットももちろんあります。
たいていの人は大手キャリアと2年契約をしていると思いますが、SIMロック解除後、2年縛りの途中でキャリアとの契約を解約すると、違約金が発生します。大手キャリアの違約金は約1万もする高額なものです。
また、毎月の割引サポートサービスもなくなり、端末代の残額も支払うことになる人もいるでしょう。
解約と同時に多くの人は新しい格安SIMと契約することになりますので、その初期費用も含めると結構な金額を支払うことになりますので注意しましょう。
さらにiPhoneの場合、キャリアとの契約の際に一緒に「Apple Care」に加入していると、解約と同時にApple Careも解約となります。iPhoneが壊れた際のさまざまな補償やサポートがキャリアやAppleから受けられなくなる可能性があります。
できればこうしたデメリットを避けるために、格安SIMへの乗り換えは、2年契約満了の月におこなうのがおすすめです。
おすすめの格安SIM
mineo(マイネオ)
mineoはドコモ回線とau回線のどちらも利用できるマルチキャリア対応の格安SIMです。
そのため、ドコモまたはauのスマホを持っているユーザーはSIMロック解除することなく気軽に利用することができます。
選べるプランに関しては「音声通話込み」と「データ通信のみ」でそれぞれ5プラン用意されており、500MBから10GBまでのデータ容量の幅があるため、ネットを余り使わないライトユーザーからネットをよく使うヘビーユーザーまであらゆるユーザーにおすすめできます。
また、データ容量が不足した際は、家族や友人など誰とでもパケットを分け合える「パケットギフト」があります。
さらに、ユーザー間でデータ容量を共有できるフリータンクが用意されており、月に1GBまで無料でデータ容量をチャージすることができるmineo独自のユニークなサービスもあります。
バースト機能やデータ繰り越し、データシェアなど、他社が展開している便利な機能は網羅されており、ライトユーザーからヘビーユーザまで満足できる格安SIMです。
どの格安SIMにするか迷ったらまずはmineoを選ぶことをおすすめします。
mineoの申し込みから設定・開通の手順を下記でまとめましたので、mineoに申し込む際に参考にしてください。
イオンモバイル
イオンモバイルは料金の安さとプランの多さが評判の格安SIMです。
音声通話対応SIMが11種、データ通信専用が10種、シェア対応が8種あり、全てをあわせて29種類ものプランが用意されています。
選べるデータ容量の幅も500MBから50GBと幅広く展開されているため、ネットをたくさん使う人からそれほど使わない人まで多くの人に最適なプランが必ず見つかります。
さらに月額料金はデータ通信専用プランなら1GBプランが480円/月〜と激安価格です。チャージは月に1GBのみという条件付きですが、480円とこちらも安い料金設定になっています。
全国200店舗以上あるイオンで直接申し込みや相談ができるのも大きなメリットです。
即日開通できる点を謳ってはいますが、混雑状況によっては不可になってしまうことがあるので、申し込みの際は電話で問い合わせてからにした方がよいでしょう。
UQ mobile(UQモバイル)
UQ mobileはau回線の格安SIMです。au回線を扱っているMVNOはまだ少ないためauユーザーにとっては、うれしいメリットではないでしょうか。
ネット通信はWiMAXだけあって、非常に安定していて高速です。
さらにUQ mobileの特徴として、音声通話が非常にお得です。
月額料金に無料通話分が含まれているため高額に見えますが、電話をよくかける人は結果的に大変安くなります。
最低利用期間が長い(2年)点と選べるプランが少ない点がデメリットですが、そこが気にならないのであれば、非常におすすめな格安SIMです。
Y!mobile(ワイモバイル)
ワイモバイルの最大の特徴は、月に10分以内の通話が300回まで無料の音声通話プランがある点です。
格安SIMの音声通話料金は基本的に20円/30秒のため、通話料金が気になって格安SIMに乗り換えられなかった人がいるかと思います。
1回10分という制限はありますが、50時間/月も無料通話することができるので、仕事などで電話をよくかける人にとっても最適な格安SIMだと思います。
無料通話分が含まれているため、ほかの格安SIMに比べると割高ですが、「ワンキュッパ割」を筆頭に「スマホプラン割引」など、お得なサービスが充実している点も注目です。
速度よし、通話よし、充実した定額プランなど、総合的に見て評価の高い格安SIMです。
楽天モバイル
楽天モバイル、大手ネットショップ「楽天市場」が運営している格安SIMです。
毎月支払う月額料金で楽天スーパーポイントを貯めることができます。そのほかにも楽天市場でお買い物をした際のポイントが2倍になるなど、楽天をよく利用するユーザーに特におすすめの格安SIMです。
1GBあたりの月額料金は他の格安SIMに比べて比較的安く、さらに初回のみ月額料金が無料になるなど、価格面において他の格安SIMを一歩リードしている印象です。
ただし、データ容量が不足した際のデータチャージ料金がやや割高なのに注意が必要です。
格安SIMの弱点である音声通話は、楽天でんわを使えば5分以内の国内通話が何度でも無料※です。
※月額850円
090の電話回線ですので、通信品質は問題ありません。
さらに独自店舗も用意されているので、なにか問題があった際も気軽に相談できて安心です。